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清原和博「告白」レビュー・・・天才の人間らしさが垣間見れる一冊

 

 

清原和博「告白」を読破して

 

今年7月、元プロ野球選手の清原和博氏の著書「告白」が発売されました。

 

 

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2016年2月に、覚せい剤取締法違反で逮捕された清原氏が、どんなことを「告白」しているのか。

 

 

気になられていた方も多いのではないかと思います。

 

 

今回、購入して読ませていただき、内容等についてのレビューを書かせていただきます。

 

 

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清原和博氏とは

 

まず、ご存知の方が多いとは思いますが、清原和博氏について、紹介しておきたいと思います。

 

大阪府出身の清原氏は、高校時代、PL学園高校で甲子園のスターとなります。

 

 

清原氏は1年生から4番を任せられ、同級生でこちらも1年生からエースだった桑田真澄投手と、チームをけん引します。

 

 

KKコンビと呼ばれた2人を擁するPL学園は、彼らが在籍中に甲子園に5度出場。

 

 

優勝2回、準優勝2回という素晴らしい成績を収めます。

 

 

清原氏は、甲子園通算13本塁打を放ち、「甲子園は清原のためにあるのか」と実況に評されるほどの活躍を見せました。

 

 

高校卒業後はドラフト1位で西武ライオンズに入団。

 

 

巨人入団を希望していた中、巨人は早大進学とみられていた桑田を1位指名。

 

 

失意の涙を見せながらも、巨人を見返すため西武に入団します。

 

 

1年目には現在も高卒ルーキーとしては最高の成績となる31本塁打を放つなど、プロの世界でも活躍します。

 

2年目には王貞治監督率いる巨人を、日本シリーズで破り優勝。日本シリーズではあとアウト一つで日本一という場面で、一塁の守備に就いているにもかかわらず涙を流すなど、巨人に対する強い思いが見て取れました。

 

 

その後、西武からあこがれの巨人へFA移籍。

 

 

苦しみながらも4番打者としてホームランを量産していましたが、故障もあり、事実上の戦力外に。

 

 

その後はオリックスに移籍し、2008年に現役引退。

 

 

首位打者本塁打王などの主要タイトルとは縁がなく、「無冠の帝王」とも呼ばれていましたが、

 

 

2018年現在で通算本塁打数525本は歴代5位、通算打点1530は歴代6位の記録です。

 

また、勝負強い打撃が特徴で、通算のサヨナラ本塁打数(12本)、通算のサヨナラ安打数(20安打)はともに2018年現在の歴代1位です。

 

 

引退後は解説者、バラエティ番組の仕事をこなしていましたが、

 

 

2016年2月に、覚せい剤取締法違反の容疑で現行犯逮捕され、その後の裁判で有罪判決が下されました。

 

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「告白」の内容について(ネタバレなし)

 

「告白」は、文藝春秋が発行しているスポーツ雑誌「Sports Graphic Number」(略してナンバーとよく呼ばれています)で掲載された、約1年にわたる連載に加筆・修正を加えて再構成されたものです。

 

 

ここまでの半生を、清原氏本人が振り返っている様が、彼の話し言葉で描かれています。

 

 

「告白」と銘打たれた章が23あり、高校入学前の小学校時代から、現在に至るまでを振り返っています。

 

 

また、編集者が感じた清原氏の表情、口調などの様子、印象も、各章で描かれています。

 

 

感想・レビュー

 

まず、この「告白」ですが、非常に読みやすい内容でした。

 

興味深い内容に引き込まれたこともありましたが、私は3時間くらいで一気に読破してしまいました。

 

 

そして、この一冊を読んでみて、世間が感じていた清原氏のイメージと、実際の清原氏のメンタル・心の部分は、かなりの乖離があると感じました。

 

選手時代「番長」などどいわれ、強面のイメージや屈強な肉体のイメージが先行していましたが、

 

 

告白を読んで、清原氏のデリケートな内面、心の弱い部分、ナイーブな部分がはっきりと感じ取れたと思います。

 

 

うつ病による自殺願望などについても、言及している場面がありました。

 

 

エース級の投手にはめっぽう強い一方、敗戦処理の投手は打てなかったり、

 

 

高卒1年目で31本塁打を放ちながら、徐々にバッティングが崩れていってしまったり、

 

 

そうした弱い自分を清原氏は自覚し、認めている様が見て取れました。

 

 

また、ドラフトの前後を通じ、抱いてしまった桑田投手への思い、巨人への思い。

 

 

巨人移籍後に応援団から応援をボイコットされたことや、3番の松井を敬遠して自分と勝負してくる相手がいたという事実。

 

 

事実上の戦力外となり、オリックス元監督の・仰木氏に感じた恩義。

 

 

引退に至るまでの紆余曲折。

 

 

そして、覚せい剤のこと。

 

 

 

今も薬の検査、そしてうつ病の治療を行っているという清原氏の正直な心境が感じ取れる内容です。

 

 

ある意味、人間味ある清原氏の内面が、とても凝縮されています。

 

 

 

 

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本の裏表紙には、彼の本心がつづられてありました。

 

 

彼は、この本の中で「僕はいまだにホームランに代わるものを見つけられてていないんだろうな、という気がします」と言っています。

 

 

 

本当に、野球が大好きだったからこそ、現役時代から多くのことに悩み、多くの苦しみを経験してきたのでしょう。

 

 

 

清原氏という人間に興味がある方は、ぜひ読んでみてほしい一冊です。

 

 

なんだか、彼のこれまでの人生に、なんとなくですけど、納得がいく部分が多くなった。

 

 

そんな一冊です。

 

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